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売上からいくら消えるのか|個人事業主の税金・保険料まるごと早見表

配達のがっこう2026.07.21稼働3年目
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個人事業主のお金の話は、税金・保険がバラバラに語られて全体が見えません。この記事は「売上からいくら消えて、いくら残るのか」を1枚にした全体地図です。まずここで全体をつかんで、気になる項目は個別記事で深掘りしてください。結論だけ先に言うと——売上480万円でも、自由に使えるのは270万円前後です。

01 全体の流れ02 モデル実額03 項目別の地図04 減らす順番05 1年のカレンダー! ぶっちゃけ言うと
新人ドライバー新人
売上はそこそこあるはずなのに、口座のお金がぜんぜん残らないんです。使いすぎてるんでしょうか…。
スーパー配達員Z配達員Z
使いすぎとは限らないよ。会社員のときは、税金も保険も給料から先に引かれてから振り込まれていた。個人事業主は全額が一度自分の口座に入って、あとから請求が来る。つまり口座に見えているお金の一部は、最初から自分のものじゃないんだ。

1 全体の流れ — 売上はこの順番で削られる

STEP 1
売上 − 経費 =事業所得
STEP 2
− 各種控除 青色65万・社会保険料など
STEP 3
− 税金 所得税・住民税・事業税
STEP 4
− 保険・年金 国保・国民年金

大事なのは、すべての税金・保険料が「所得」から計算されること。つまりSTEP1の「経費をきちんと引く」とSTEP2の「控除を積む」が、後ろの全部を安くします。ここがこの地図の背骨です。

2 モデル実額 — 売上480万円(月40万円)の場合

専業ドライバーのモデルケース。売上480万円・経費120万円・青色申告(65万円控除)・単身の場合のざっくり目安です。

項目年額の目安ひとこと
売上480万円月40万円ペース
経費(ガソリン・車両ほか)−120万円事業所得360万円に
国民年金−約21万円定額
国民健康保険−約35万円所得比例・自治体差あり
所得税−約9万円控除後の課税所得に5%〜
住民税−約20万円課税所得の約10%
個人事業税−約3.5万円(360万−290万)×5%
自由に使えるお金約270万円月22〜23万円ペース

売上480万円と聞くと余裕がありそうですが、経費と税・保険で約210万円消えて、残りは270万円前後。月22万円ちょっとです。この構造を知らずに「日給2万×25日=月50万!」と皮算用すると事故ります。売上目標から逆算したい人は手取りシミュレーションへ。※数値は条件次第で大きく変わる目安です。

やよいの青色申告オンライン

3 項目別の地図 — 深掘りは個別記事で

項目ざっくり目安詳しく読む
経費取りこぼすと全部に響く経費にできるもの一覧
国保・年金年40万〜60万円クラス国保・年金はいくら?
住民税課税所得の約10%住民税はいくら?
個人事業税所得290万円超の5%個人事業税はいくら?
消費税(インボイス)登録した人だけインボイスは必要?
青色申告年10万円規模の節税青色と白色の実額差
小規模企業共済貯めながら節税月1万円でいくら戻る?
扶養の壁副業・主婦はここ注意扶養内はいくらまで?
確定申告全ての土台確定申告のやり方
退職直後のお金脱サラ1年目の山場辞める前のお金の準備

この表がこのサイトの「お金の目次」です。ブックマークしておいて、必要になったタイミングで各記事に飛んでください。

4 減らす順番 — 効く順に並べた

① 経費を1円も漏らさない税金にも国保にも効く。最優先
② 青色申告65万円控除を取る年10万円規模。やらない理由がない
③ 控除を積む(共済・ふるさと納税)貯蓄・返礼品つきの節税
④ 固定費を下げる(SIM・カード)一度やれば効き続ける

①②は仕組み(帳簿と申告)の話、③④は打ち手の話。順番どおりにやれば、同じ売上でも手取りが年20万〜30万円変わることも珍しくありません。④は格安SIMガソリンカードの記事でどうぞ。

そして①②の土台になるのが会計ソフト。僕はこの地図の数字を「やよいの青色申告オンライン」で管理しています。経費の自動集計も青色65万円控除も、これ1本で仕組み化できて1年目は無料。全記事で薦めているのは、実際に3年使って手取りが変わったからです。

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5 1年のカレンダー — 「いくら」より「いつ」で詰む

ここまでは「いくら消えるか」の話でした。でも実際に資金繰りを壊すのは、金額よりも「いつ来るか」です。個人事業主の支払いは1年のうち特定の月に固まっています。しかも、それを知らずに使ってしまってから請求が届く。

軽貨物・フードデリの個人事業主が、1年で何を払うかを並べるとこうなります(赤が山、緑が要注意の月)。

1月
住民税 第4期
2月
確定申告の準備
3月
所得税の納付
(申告期限と同じ日)
4月
5月
軽自動車税
6月
住民税の納付書が届く
第1期/国保も通知
7月
8月
住民税 第2期
+個人事業税 第1期
9月
10月
住民税 第3期
11月
個人事業税 第2期
12月
年内にやる
節税の仕込み
このほかに国民年金は毎月国民健康保険は6月ごろから翌3月まで(自治体により8〜10回に分割)が乗り続けます。つまり「何も来ない月」は実際にはほとんどありません。

いちばんきついのは8月です。住民税の第2期と個人事業税の第1期が重なるうえ、国保の分割も走っている。しかも8月は夏で、暑さで稼働が落ちやすい月でもあります。出ていく額がいちばん大きい月と、稼ぎにくい月が重なっている——これが個人事業主の資金繰りが崩れる典型パターンです。

新人ドライバー新人
じゃあ、8月に向けて貯めておけばいいんですか?
スーパー配達員Z配達員Z
「8月に向けて」だと間に合わないことが多い。入金があった日に、その場で別口座へ逃がすのが確実だよ。残ったお金を貯めるんじゃなくて、先に取り分けて、残りで暮らす。順番を逆にするだけで、6月も8月も何も起きなくなる。

具体的な取り分け方は、これくらいの雑さでちょうどいいです。

売上が入ったらその場で2〜3割を「税金・保険用」の口座へ移す
その口座はキャッシュカードを持ち歩かない。使えないようにしておくのがコツ
残ったら3月・6月・8月を越えて余った分は、そのまま来年の分に回す
考え方貯金ではなく「預かり金」。最初から自分のお金ではない、と決めてしまう

※納期は制度と自治体によって異なります(住民税は6月・8月・10月・翌1月の4期、個人事業税は8月・11月の2回が一般的。軽自動車税は5月末が多い)。国保の期数は自治体差が大きく、所得税は口座振替を選ぶと引き落とし日が後ろにずれます。正確な日付は、届いた納付書とお住まいの自治体の案内でご確認ください(執筆時点=2026年8月)。

この記事の2章で「売上480万円でも自由に使えるのは270万円前後」と書きました。その差額の約210万円は、1年のあいだにこのカレンダーの順で出ていきます。金額だけ知っていても、タイミングを知らないと同じ場所で詰まる。地図(いくら)と時刻表(いつ)は、セットで持っておいてください。

! ぶっちゃけ言うと — ここは注意

  • この表の数字は「目安」。家族構成・自治体・年度で全部変わる。設計図として使い、正確な額は各窓口で確認を。
  • 税金・保険の分は最初から「ないお金」として取り分ける。売上の25〜30%を別口座へ。これだけで資金繰りの事故はほぼ防げる。
  • 全部を一度に理解しなくていい。今日は全体地図だけ持ち帰って、請求が来たタイミングで個別記事を読めば間に合います。

この地図を「自分の数字」にするのが帳簿です

ここまでの数字は全部モデルケース。あなた自身の「いくら消えて、いくら残るか」は、日々の売上と経費の記録からしか見えません。僕は「やよいの青色申告オンライン」に口座とカードを連携して、所得も控除も自動で見える状態にしています。初年度無料。この記事の内容を自分の数字でやるなら、ここからです。

※本記事は会計ソフト等の紹介リンクを含みます。税・保険の数値は目安であり、個人の状況・自治体・年度で異なります。最終判断は税務署・税理士・各窓口にご確認ください。

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