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会社を辞める前のお金の準備|退職後の健康保険・年金・住民税のリアル

配達のがっこう2026.07.12稼働3年目
古い帳簿の伝票やめがね、電卓が置かれた机、退職後のお金の手続きをイメージした写真
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脱サラを決めたとき、いちばん見落としがちなのが「辞めた後に降ってくるお金」です。会社が給料から天引きしてくれていた健康保険・年金・住民税が、退職したとたん全部自分あてで請求されてきます。実を言うと、自分自身これで一度ヒヤッとしました。ここでは年収500万円くらいで辞めた場合を例に、実際どれだけかかるかを数字で見ていきます。数字を先に知っておけば、慌てず準備できます。手取りシミュとあわせて、辞める前に読んでほしい記事です。

まず全体像から。退職後にかかるお金をまとめると、こうなります(年収500万の目安)。このあと1つずつ、順番に見ていきます。
かかるお金目安ここがポイント
健康保険任意継続月 約30,000円国保より安い(年収500万は任意継続が有利)
国民年金月 約17,000円免除・納付猶予で“いったん止められる”
住民税前年所得ベース年 約24万円収入ゼロでも後からドカッと来る
まず備える半年分は現金で健保+住民税は残る。年金は止める手あり
01 何が降ってくる02 健保03 年金は止められる04 住民税の罠! ぶっちゃけ言うと

1 何が降ってくる — 天引きが消え、全部自分あてに

健康保険
全額が自己負担に 会社との折半が消える
国民年金
月1万7千円ほど ただし止める手もある
住民税
前年所得ベース 後からドカッと来る
所得税
確定申告で精算 退職金にもかかる

会社員のうちは、これらが給料から自動で天引きされていて、しかも健康保険と年金は会社が半分払ってくれています(労使折半)。退職するとこの仕組みが消え、全額を、自分で、まとめて払うことになります。特に効いてくるのが健康保険住民税。そして年金は「いったん止める」手があります。順番に見ていきます。

2 健保 — 「任意継続」か「国保」か

退職後の健康保険は、主に「任意継続」(会社の健保を最長2年つづける)「国民健康保険」の二択。どちらが安いかは年収で変わります。年収500万円の場合で試算した目安がこちらです(自治体・扶養で変わります)。

項目国民健康保険任意継続
月額の目安年収500万約 38,000円約 30,000円
計算の元前年所得ベース在職時の標準報酬上限あり
向く人年収400万以下・扶養が多い人年収が高めの人

ポイントは、任意継続には「上限」があること。年収が高い人ほど国保は上がりますが、任意継続は上限で頭打ちになります。目安として年収400万円くらいまでは国保、500万円を超えると任意継続のほうが安くなることが多い。年収500万円なら、国保 約3.8万円 → 任意継続 約3万円で、任意継続が年4万円ほど安い計算です。ただし人と自治体で変わるので、必ず両方の見積もりを取るのが鉄則。健保組合と市区町村の窓口で、その場で試算してもらえます。ここの選択だけで年20万円変わることもあります。

3 年金は「いったん止められる」 — 免除・納付猶予という味方

会社員のときは厚生年金(保険料は会社と折半・給料から天引き)。辞めると国民年金を自分で払うことになり、保険料は月およそ1万7千円(2026年度)。ただ、ここには救済策があります。収入が減ったら、申請していったん止められるのです。

失業したら特例免除失業・廃業した場合、前年の所得が高くても、本人の所得を除いて審査してくれる=通りやすい
「未納」とは全く違う免除・猶予の期間は、年金を受け取るための「受給資格期間」にカウントされる。放置(未納)すると権利を失うが、申請すれば守られる
追納もできる10年以内なら後から払って満額に近づけられる。申請は2年1ヶ月前まで遡れる
まずやること年金事務所の窓口で「失業したので免除・猶予を」と相談

辞めた直後で収入が不安定なうちは、「とりあえず免除・納付猶予で止める」のが現実的です。未納で放置すると年金の権利を失いますが、免除・猶予なら権利は守られるのが大きな違い。ただし補足すると、納付猶予は将来もらえる年金額そのものには反映されません(受給資格期間には入ります)。全額免除なら、将来の年金額の半分は国が負担してくれます。だから「余裕ができたら10年以内に追納」がベスト。まずは止めてキャッシュを守り、落ち着いたら追納を検討、が賢い順番です。※失業による特例免除は、翌年度も申請が必要です。

4 住民税の罠 — 「無収入でも」後から来る

いちばん多くの人が足をすくわれるのが住民税です。住民税は「前年の所得」に対してかかり、翌年に後払いする仕組み。つまり会社を辞めて収入がゼロになっても、前年に稼いだ分の請求がやってくるのです。

前年の年収約500万円
住民税の年額(目安)約24万円(所得の約10%+均等割)
退職後に自分で払う分退職の時期しだいで 10万円以上

在職中は毎月の給料から少しずつ天引き(特別徴収)されていますが、退職すると残りを自分で(普通徴収で)まとめて払うことになります。年4回の分割でも、1回あたりが大きい。「辞めて収入ゼロなのに、前年の税金が来る」——これを知らずに退職金や貯金を使い切ると、本当に詰みます。金額は前年所得・自治体・扶養で変わるので、退職前に自分の住民税額を役所で確認しておきましょう。

! ぶっちゃけ言うと — 半年分は現金で確保、作れるものは会社員のうちに

  • 「税・保険料の半年分」は現金で残して辞める。健保・年金・住民税を足すと、収入ゼロの時期に月数万円〜が出ていきます(年金は免除・猶予で軽くできますが、健保と住民税は残る)。開業直後は売上も不安定。ここを甘く見ると、事業が軌道に乗る前に資金が尽きます。必要な手取りを逆算して、余裕を持った資金で辞めるのが鉄則。
  • いちばんの落とし穴は住民税。前年所得ベースだから、辞めた翌年にドカッと来る。「もう収入ないのに」と焦らないよう、金額とタイミングを先に把握しておく。年金がきついなら、迷わず免除・納付猶予を申請する(窓口は年金事務所)。相談は無料です。
  • クレジットカード・銀行口座は「会社員のうち」に作る。退職して個人事業主になると、収入が不安定と見なされカードや口座(特に事業用)の審査が通りにくくなります。会社員という信用があるうちに、必要なカード・口座を作っておくのが賢い。これは知っているかどうかで、後の手間が大きく変わります。

口座は「信用金庫+ネット銀行」の2枚持ちが正解

近所の信用金庫受け取り用に。付き合いを積み重ねると、法人成りや新しい事業を始めるときに融資してくれる。地域密着で相談しやすい。ただし振込手数料は高め
ネット銀行支払い・振込用に。手数料が安い。信用金庫で受け取ったお金を、ここに移して使う
僕の運用信用金庫で受け取り → ネット銀行へ移して振込・支払い。これが一番お安く合理的

事業のお金は、近所の信用金庫とネット銀行の2つを使い分けるのがおすすめです。信用金庫は付き合いを積み重ねると、法人成りや新しい事業を始めるときに融資してくれる——地域で商売するなら、作っておいて損はありません。ただし振込手数料は高めなので、入金(受け取り)専用にするのがコツ。実際の振込や支払いは手数料の安いネット銀行で。僕は信用金庫で受け取ったお金をネット銀行に移してから、支払いに使っています。これが一番お安く、合理的です。どちらも審査があるので、会社員のうちに作っておくと安心です。ちなみに僕が使っているネット銀行はGMOあおぞら銀行——他行あての振込手数料が最安クラスだったので選びました。

辞める前に「作れるもの」は作っておく

退職後は社会的信用(安定収入)が下がり、クレジットカードや銀行口座の審査が通りにくくなります。会社員のうちに、事業用に使えるカードや口座を作っておくのが鉄則です。あわせて、健康保険・住民税の半年分は現金で確保し、年金は免除・猶予でいったん止めると、開業直後の資金ショートを防げます。開業後の経費管理は会計ソフトにまとめると、確定申告もラクになります。

※本記事はクレジットカード・銀行口座等の紹介リンクを含みます(準備中)。税・保険料・年金の金額や制度は前年所得・自治体・扶養・年度により異なります。最新・正確な条件は各窓口・公式でご確認ください。

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