軽貨物の手取りシミュレーション|月いくら稼げば生活できる?
「月40万売れた!」——でも、財布に残るのはその額じゃありません。経費・税金・国保を引いた後が本当の手取り。脱サラ前に勢いで決めて後悔しないよう、売上からいくら残るかを数字で見える化します。これがこのサイトの背骨です。
1 売上 ≠ 手取り — 引かれるものを知る
会社員は税金も社保も天引きでしたが、個人事業主は全部自分で払う。だから「売上 − 経費 − 税金・社保 = 手取り」で考える必要があります。引かれるものを先に知っておけば、後で慌てません。経費の中身は経費にできるもの一覧を。
2 売上別シミュレーション — ざっくり手取り
専業・経費率おおむね35%・各種控除を加味した、あくまで“ざっくりの目安”です(独身・他に所得なしを想定)。実際は地域・等級・状況で変わります。
| 月の売上 | 経費(約35%) | 税・社保(概算) | 手取り(月・概算) |
|---|---|---|---|
| 30万円 | −約10.5万 | −約4.5万 | 約15万円 |
| 40万円 | −約14万 | −約6万 | 約20万円 |
| 50万円 | −約17.5万 | −約8.5万 | 約24万円 |
30万円
40万円
50万円
↑ 売上が上がるほど、手取りの伸び幅は緩やかになる(経費・税負担が増えるため)
ポイントは「売上40万でも、手取りは月20万くらい」という感覚。売上の額面の半分くらいが手元に残るイメージです。さらに経費を正しく計上できているかで、税金が変わって手取りも上下します。「数字に弱いと損する」のはこのため。
※経費には家事按分(自宅・スマホなど元々払う分)も含むので、体感の余裕は人によって変わります。割合はあくまで目安です。
3 逆算する — 生活費から必要売上を出す
「いくら稼げば」を考えるなら、生活に必要な手取りから逆算するのが正解です。
| 毎月の生活費(必要な手取り) | 25万円 |
| 手取りは売上の約50%(経費・税・社保を引く) | ÷ 0.5 |
| 逆算した必要売上の目安 | 月 約50万円 |
手取りで25万円が必要なら、売上はその倍の月50万円くらいが目標ライン(手取りは売上の半分が目安だから)。これを「1日いくら×何日」に割れば、現実的かどうかが見えます。「思ったより稼がないと届かない」と感じるかもしれませんが、勢いで辞める前にこの逆算で判断するのが、後悔しないコツ。はじめ方はロードマップに。
4 始める前に、いくら手元に要るか
ここまでは「走り出したあと」の話でした。これから始める人がいちばん見落とすのは、走り出す前と、辞めた翌年に出ていくお金です。順番に見ます。
| 自転車で始める | 配達バッグ代くらい。数千円〜で試せる |
| バイク | 車両・保険・装備。中古でも数万円〜 |
| 軽貨物(黒ナンバー) | 車両+黒ナンバー+任意保険。数十万円規模 |
いきなり車を買わないのが鉄則です。向き不向きは走ってみないと分かりません。自転車やバイクで数週間試してから、続けられそうなら車に進む——この順番なら、合わなかったときの損失が小さくて済みます。
働いた分がすぐ振り込まれるわけではありません。サービスによって支払いのサイクルが違います。
| サービス | 支払いのサイクル | 始めてから最初の入金まで |
|---|---|---|
| Uber Eats | 週払い | 締めのあと、翌週に振り込まれる |
| 出前館 | 月2回程度 | タイミングによっては2週間以上 |
| 軽貨物の業務委託 | 月1回が多い | 翌月払いだと1か月以上空く |
※締め日・支払日はサービスや契約先によって異なり、変更されることもあります。登録時に必ず確認してください。
とくに軽貨物の業務委託は「月末締め・翌月末払い」のような条件があるので、働き始めてから最初の入金まで1か月以上空くことがあります。この間の生活費が無いと、走りながら資金が尽きます。
ここが本当に多い失敗です。住民税と国民健康保険料は、前年の所得をもとに計算されます。つまり会社員時代の高い給料に対する請求が、独立した翌年に届きます。
同時に来る
会社員のときは給料から天引きされていたので気づきにくいのですが、独立1年目は「収入が少ないのに、前年基準の請求が来る」という一番きつい年になります。ここを知らずに辞めると、1年目で資金が尽きます。
※国民健康保険料の算定方法や軽減制度は自治体によって異なります。退職の理由によっては軽減が受けられる場合もあるので、市区町村の窓口で相談してください。任意継続(会社の健康保険を続ける制度)と比較する価値もあります(国保・年金の記事)。
まとめると、始める前に用意しておきたいのは「初期費用」+「最初の入金までの生活費」+「翌年の税金・保険料」の3つです。目安として生活費の3〜6か月分を確保しておくと、序盤で焦らずに済みます。
! ぶっちゃけ言うと — この数字の使い方
- あくまで“ざっくり”。税・社保は所得や自治体、扶養の有無で変わる。正確には税務署・税理士や公式の試算で。ここは「感覚をつかむ」用。数字の計算そのものが不安なら、フリーランスに強い会計事務所に相談する →のも選択肢です。
- 経費の付け方で手取りは動く。同じ売上でも、経費を取りこぼすと税金が増える。だから記録と会計が大事(会計ソフトの選び方)。
- 体調・稼働で売上は揺れる。「毎月この売上」を前提にしない。余白を持った計画が、長く続けるコツ。
手取りを増やす一番の近道は「経費を取りこぼさない」こと
同じ売上でも、経費を正しく計上すれば税金が下がり手取りが増えます。手作業だと必ず漏れるので、会計ソフトで自動集計するのが結局いちばん効率的。確定申告の書類まで作れます。
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