配達で使うギガは月100GB超|でも、ナビはほとんど食っていない
配達を仕事にすると、スマホの通信量はどれくらい増えるのか。私の場合、月100GBを超えます。数字だけ見ると「ナビを一日中つけているからだろう」と思いますよね。私もそう思っていました。
ところが調べてみると、ナビはほとんどギガを食っていません。1時間走っても数MB程度です。では100GBは、いったい何が使っているのか。
この記事では、実際の使用量と各アプリの目安を並べて、「配達員のギガは何に消えるのか」を分解します。そのうえで、3GBや20GBのプランだと何日で終わるのかまで計算しました。
1 実測 — 走っていると、月100GBを超える
まず私の実際の数字から。専業で走っている月の通信量は、100GBを超えます。使い放題のプランなので正確に測る意味があまりなく、普段は気にしていませんが、確認するといつも三桁に乗っています。
この数字を見て「やっぱりナビだろう」と思った方。私もそう思っていました。一日中、地図アプリを開きっぱなしにしているわけですから。
ところが、ここが完全な思い込みでした。
2 意外 — ナビは1時間5〜10MBしか使わない
Googleマップのナビゲーションが使う通信量は、ルート案内をしているだけなら1時間あたり5〜10MB程度と案内されています(イズクルほか)。ルートを最初に読み込んだ後は、そのデータを使い回すためです。
これを配達の稼働時間に当てはめると、こうなります。
| 使い方 | 1時間あたり | 1日8時間なら | 月22日なら |
|---|---|---|---|
| ナビ案内だけルートを設定して走る | 5〜10MB | 40〜80MB | 約1〜2GB |
| 操作が多いルート変更・拡大縮小・周辺検索を繰り返す | 最大1GB | 最大8GB | 最大176GB |
つまり普通にナビとして使っているだけなら、月に1〜2GB。100GBのうちの、たった1〜2%です。
ただし2行目に注意してください。信号待ちのたびに地図を拡大縮小したり、「この先どこで曲がるんだっけ」と何度も操作したりすると、跳ね上がります。同じアプリでも、使い方で100倍以上変わるということです。
3 犯人 — 走っていない時間と、テザリング
答えを先に言うと、「配達していない時間」です。配達の仕事は、鳴るまで待つ時間が必ずあります。その待機時間に何をしているか。ここが本体でした。
代表的なものの通信量の目安です。動画は中画質で1時間あたり約240MBとされています(WiFiレンタルどっとこむほか)。画質を上げると、この数倍になります。
桁が違うのが分かると思います。ナビを8時間つけるより、動画を高画質で2時間見るほうが、何十倍もギガを使います。
そして配達の待機時間は、動画を見るのに都合が良すぎるのです。車の中で、次の依頼を待ちながら、片手間に見る。1日2〜3時間の待機なら、それだけで月に60〜90GBに届きます。これで100GB超の説明がつきました。
テザリングを使っているなら、さらに増えます。スマホを親機にしてタブレットやノートPCをつなぐと、そちらの通信も同じ回線を通ります。車内でタブレットに動画を映している人は、実質「家のWi-Fiを車に持ち込んでいる」のと同じ状態です。詳しくはテザリングの記事にまとめました。
自分の内訳を知りたいときは、スマホの設定から確認できます。iPhoneは「設定 → モバイル通信」を下にスクロールするとアプリ別の使用量が出ます。Androidは「設定 → ネットワークとインターネット → データ使用量」です。ただしiPhoneは手動でリセットしないと累計のままなので、数字を見るときは期間に注意してください。
4 逆算 — 3GB・20GBのプランなら何日で終わるか
では、上限のあるプランだとどうなるか。月100GBを使う走り方をした場合、1日あたり約3.3GBの計算になります。これを各プランの容量で割ると、こうなります。
| プラン | 容量 | 何日で使い切るか | そのあと |
|---|---|---|---|
| 格安SIMの小容量 | 3GB | 約1日 | 速度制限。ナビが重くなる |
| 格安SIMの中容量 | 20GB | 約6日 | 制限 or 追加課金 |
| 大手の大容量 | 50GB | 約15日 | 月の半分で息切れ |
| 楽天モバイルRakuten最強プラン | 無制限 | — | 20GB超は3,278円で頭打ち |
20GBのプランでも、6日しか持たない計算です。「20GBあれば普通は足りる」と言われるのは、通勤や日常使いの話。配達を仕事にすると前提が変わります。
速度制限がかかると何が困るか。いちばん困るのはナビです。地図の読み込みが遅れて、曲がる場所を過ぎてしまう。配達先の建物名を調べるのに時間がかかる。1件あたり数分のロスでも、1日積み重なると効いてきます。
ここが、配達の仕事で無制限プランが効いてくる理由です。容量そのものより、「残量を気にしなくていい」という状態に価値があります。楽天モバイルなら使った分だけの3段階(1,078円/2,178円/3,278円・税込)で、20GBを超えたらいくら使っても3,278円で止まります。稼働が少ない月は自動で安くなるので、月ごとに走る量が変わる仕事とは相性がいい形です。
楽天モバイルの料金プランを見る →なお、大手キャリアの「無制限」にも条件が付いていることがあります。たとえばテザリングだけ別に上限が設けられている場合があるので、車内でタブレットを使う予定があるなら、契約前にテザリングの扱いを確認しておくと安心です。
! ぶっちゃけ言うと — ギガの前に、バッテリー
- ギガより先に切れるのはバッテリー。ナビを一日中つけて、画面を明るくして、夏場は本体が熱を持つ。ギガが無制限でも、電源が落ちたら仕事になりません。車載の充電環境のほうが優先度は高いです。
- 動画を見るなと言うつもりはありません。待機時間は誰にでもあるし、そこを我慢の時間にすると続きません。ただ「自分が何にギガを使っているか」を一度は見ておくべきです。思っているものと違うことが多い。
- ダウンロードして持ち出せば、待機中の通信はほぼゼロにできます。家のWi-Fiで動画や音楽を落としておく方法です。ただ、これを毎日やるのは案外面倒で、結局ストリーミングに戻りました。手間と料金のどちらを取るかという話です。
- 通信費は経費にできます。ただし仕事とプライベートで同じ回線を使っているなら、家事按分が必要です。全額を経費にはできません。
- 数字は目安です。この記事の1時間あたりの通信量は各所で公開されている目安をもとにしています。アプリの仕様や画質設定、通信環境で変わるので、最終的には自分のスマホの実測値で判断してください。
残量を気にせず走れる、という状態にお金を払う
配達を仕事にすると、通信量は月100GBに届きます。ナビではなく、待機時間の動画と音楽が本体でした。上限のあるプランだと20GBでも6日しか持たない計算になります。楽天モバイルは1,078円/2,178円/3,278円(税込)の3段階で、20GBを超えたらいくら使っても3,278円で頭打ち。走らなかった月は自動で安くなります。仕事で使う分は経費にもできます。料金・条件は変動するので、最新は公式ページでご確認ください。
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